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浄土真宗本願寺派 光林寺

嬉しかなぁ、お堂が生まれ変わりよる

嬉しかなぁ、お堂が生まれ変わりよる

ご住職 佐々木 誠也 様 , 副住職 佐々木 康邦 様

<浄土真宗本願寺派> 鷲羽山 光林寺 本堂改修工事
熊本県八代市 平成二五年竣工
正面7間・側面8間
木造寄棟造 瓦葺屋根 流れ向拝付

 鷲羽山光林寺は、天正四年(一五七六年)、安土桃山時代に創建されました。西南の役で十二間四面のお堂が焼け落ちましたが、一年後には早くも再建されるような、ご門徒の信仰が厚い土地柄です。
 当初、本堂の再建はまだ先のことだと思っていましたが、知らず識らずのうちに本堂は傷み、屋根瓦は耐用年数を大きく超え、瓦を葺き替えるどころか屋根に上がることすら危うい状態でありました。私の代で責任を持って修復工事を行い、次の世代へ受け継ぎたい。そう思って腹をくくれば、自ずとやることは決まってきます。
 飛鳥社寺の手がけたお寺を見学した際「飛鳥社寺に頼んでよかったです」と、私たちに嬉しそうに話してくださったお寺の方々の姿が、非常に印象に残りました。私は「飛鳥社寺に依頼すれば必ずよいものができる」と確信して思いを託し、工事を依頼することにしました。

 工事が始まり、本堂の瓦が降ろされたときは「嬉しかなぁ、お堂が生まれ変わりよる」と溢れ出るような喜びがあったことを、はっきりと覚えています。宮大工の方々の工事が始まってからは、毎日心地よい大工仕事の音が響きます。近所の方々と活気ある音を聞いて、朝から元気をもらいました。
 工事半ば、古くなった納骨堂の漏水が拡大している状況を飛鳥社寺に相談したところ、すぐに調査をしていただきました。ご門徒と協議の結果、本堂の修復工事に引き続き、納骨堂を新築することになりました。
 そして、お寺から飛鳥社寺へ「本堂に似合った納骨堂をつくってください」とお願いしました。仏縁で建設させていただくわけですが、もちろん私たちにも信念やこだわりがありました。飛鳥社寺はその思いに応えてくれて、想像以上に素晴らしい納骨堂を建立してくれたのです。私たちの思いと飛鳥社寺の伝統建築への気概が重なったことで、後世に残すにふさわしい納骨堂が出来上がった、そんな気がしてなりません。
 本堂も納骨堂も、誰が見ても素晴らしいものになり、次の世代へ安心して渡せます。お参りに来られたご門徒の皆様からは「美しいお寺にしていただいて、私たちも嬉しい」といつもお褒めの言葉を頂戴します。 愛される自慢の寺を、これからも多くの方々にお参りしていただきたいと思います。
 拙寺はご門徒の皆様と手を取り合ってきた長い伝統があります。これまで通りご門徒を中心として、大事にお念仏との縁を結びたい。ご門徒の笑顔が今はなによりも幸せです。