飛鳥社寺の理念
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最善の社寺建築
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社寺建築建立の流れ
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蓬莱山 永国寺

【曹洞宗】
熊本県人吉市

平成二九年 本堂新築工事

住職インタビュー

ご住職 紫安 達純 様

副住職 紫安 教道 様

住職インタビュー 本堂外観|正面6.5間・側面 8 間 木造入母屋造 瓦葺屋根 流れ向拝付

住職インタビュー 本堂内観|内陣 14 帖,室中 12 帖,大間 17.5 帖,外陣 60.5 帖

住職インタビュー

   蓬莱山永国寺は、応永一五年(一四〇八年)、 相良氏第九代前続公の開基により、実底超真和尚が開山、創立しました。大本山総持寺の御直末であり、現在の住職で四〇代になります。当寺には、開山実底和尚が描いた幽霊の掛軸が寺宝として伝えられており、地域の皆様からは親しみを込めて「ゆうれい寺」と呼ばれています。

   西南の役の際には、西郷隆盛が寺内に本営を構えて三十三日間在陣したとあり、人吉市街戦で往時の本堂は全焼。戦火を越えて明治二四年に再建された本堂には、地元の家屋を解いた部材が多く用いられ、民家の形式に近い建物でした。それでも百二〇年余りの年月を持ち堪え、誰が見ても柱や梁にまで傷みが進んでいることがわかる状態となっていました。

   ほぼすべての柱や梁を取り替える必要があるため、改修工事ではなく新築が望ましいとの調査結果を受けて、お堂を新築で計画することとなりました。その際に当寺の名を冠した風致地区に係わる条例があることを知り、本堂の高さが規制される可能性があるという難関に直面しました。永国寺に相応しい伽藍で在りたいとの施主の思いを酌んで飛鳥社寺には行政と協議をしていただいたことで、十分に風致に配慮をした計画であることが特例として認められ、その後も安心して計画を進めることができました。

   時を移さずに進捗していく中で、お寺の流れを止めないように取り計らいいただき、社寺専門会社の見地から頂く提案に、我々が疑問に思うことがありませんでした。施主としてはお堂を広々と利用するために、できるだけ収納を多く設けたいとの希望はありましたが、こちらも我々が思い描いていた以上のものを準備していただいたように思います。

   工事中の一大事で忘れてはならぬことがあります。平成二八年四月、熊本を中心に九州全域が未曾有の事態に遭遇しました。当時のことは記憶になお新しく、今も憂き目を乗り越え、また受け入れながら復興の道を進んでおります。その最中においても、飛鳥社寺には工事を粛々と進めていただいて、無事竣工を迎えることができたのは本当に有難いことです。

   竣工後の開眼法要で本尊様をお向かえした際、ひとつのお堂が本堂へ変わったことを実感するとともに、これで孫子の代まで大丈夫だと胸が軽くなる思いがしました。訪れる方からも高い評価をいただいており、山門、鐘楼門、そして新しい本堂が一直線上に並んだ美しい景観に、私たちも非常に満足しています。

   日頃より門前からでも手を合わせていただき、一年中お参りの絶えないお寺ですが、今後も地域の方々に気兼ねなく訪れていただけるような、昔ながらのお寺でありたいと考えております。

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雲祥山 見性寺

【臨済宗妙心寺派】
熊本県熊本市

平成二四年 本堂新築工事

住職インタビュー

ご住職 中野 道隆 様

住職インタビュー 本堂外観|正面6.5間・側面5.5間 木造寄棟造 瓦葺屋根 流れ向拝付

住職インタビュー 本堂内観|内陣 9 帖,室中 15 帖,左右脇間各 12 帖 室中畳下は演奏会用に桜板張り 床左脇間は炉が切ってある

住職インタビュー

    雲祥山見性寺は、正保二年(一六四五年 )、細川藩の次席家老、米田監物によって創建されました。江戸後期幕末の時代には修行僧が六十名ほど在籍し、坐禅道場として栄えた歴史をもちます。

    明治十年に起こった西南の役により本堂が焼け落ちて以来、仮本堂を建て凌いでおりましたが、私が晋山したときにはすでに雨漏りや床がぬけている有様。少しずつ修復を重ね大切に使用しておりましたが、檀家の皆様が集まった際に手狭になったことをきっかけに、本堂を新築する計画に至りました。

    「新たにお堂を建てるのなら、出来るだけ現代の生活に合せた、人々が集まりやすいお堂にしたい」という思いはあったものの、予算の都合上、本堂が公民館のような建物になっても仕方がないと、半ばあきらめておりました。

    しかし、そんな状況の中、飛鳥社寺とのご縁をいただいたことで、すべてが一変しました。飛鳥社寺に提案いただいた設計は、多くの機能を携えながら上品な佇まいを感じさせ、本堂として後世に残せる内容であったので、建設委員会において満場一致で工事をお願いすることになりました。それからというもの、私たち施主の細かな要望を聞いていただきながら、こちらの思う本堂となるように、設計をまとめていただきました。

    設計を進めていく上で、社寺建築に精通した技術者と密に意見を交わせたことも、よかったことの一つです。何か質問をすれば、納得できるまで丁寧に説明をしていただけましたし、ときにはこちらの過分な要望に対して「お寺の姿としてこの一線は越えてはいけま せん」と言ってしっかり受け止めてくださる。信用に足る担当者であったことが、とても有難かったです。

    いざ工事が始まってからは、伝統的な宮大工の技術にただただ感心するばかりで、朝早くから響く大工仕事の音が今となっては懐かしく思います。

    この本堂は、坐禅会や法要に使い勝手のよい空間でありながら、茶会や演奏会など、多目的な用途で利用できる準備を整えたことで、地域に開かれた場所となりました。建築の世界に明るい人からは「この仕事は飛鳥社寺にしかできなかった」と、嬉しいお言葉もい ただいております。今では何かあるとすぐに「見性寺でやりましょう」と言われるほど、利用する皆様に愛着をもっていただける本堂となり、飛鳥社寺に工事を頼んでよかったと、檀家の皆様と話す日々です。

    今後、拙寺では坐禅を広く知っていただけるよう努めて参ります。「人々の苦しみを救いたい」というお釈迦様の教えを根本に置き、幾久しく人々の救いの場でありたいと願っています。

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鷲羽山 光林寺

【浄土真宗本願寺派】
熊本県八代市

平成二五年 本堂修復工事
平成二六年 納骨堂新築工事

住職インタビュー

ご住職 佐々木 誠也 様

住職インタビュー 本堂|正面 7 間・側面 7 間 ,木造入母屋造 瓦葺屋根 流れ向拝付

住職インタビュー 納骨堂|正面 8 間・側面 3 間 ,RC 造 切妻造 瓦葺屋根 流れ向拝付

住職インタビュー

    鷲羽山光林寺は、天正四年(一五七六年)、安土桃山時代に創建されました。西南の役で十二間四面のお堂が焼け落ちましたが、一年後には早くも再建されるような、ご門徒の信仰が厚い土地柄です。

    当初、本堂の再建はまだ先のことだと思っていましたが、知らず識らずのうちに本堂は傷み、屋根瓦は耐用年数を大きく超え、瓦を葺き替えるどころか屋根に上がることすら危うい状態でありました。私の代で責任を持って修復工事を行い、次の世代へ受け継ぎたい。そう思って腹をくくれば、自ずとやることは決まってきます。

    飛鳥社寺の手がけたお寺を見学した際「飛鳥社寺に頼んでよかったです」と、私たちに嬉しそうに話してくださったお寺の方々の姿が、非常に印象に残りました。私は「飛鳥社寺に依頼すれば必ずよいものができる」と確信して思いを託し、工事を依頼することにしました。

    工事が始まり、本堂の瓦が降ろされたときは「嬉しかなぁ、お堂が生まれ変わりよる」と溢れ出るような喜びがあったことを、はっきりと覚えています。宮大工の方々の工事が始まってからは、毎日心地よい大工仕事の音が響きます。近所の方々と活気ある音を聞いて、朝から元気をもらいました。

    工事半ば、古くなった納骨堂の漏水が拡大している状況を飛鳥社寺に相談したところ、すぐに調査をしていただきました。ご門徒と協議の結果、本堂の修復工事に引き続き、納骨堂を新築することになりました。

    そして、お寺から飛鳥社寺へ「本堂に似合った納骨堂をつくってください」とお願いしました。仏縁で建設させていただくわけですが、もちろん私たちにも信念やこだわりがありました。飛鳥社寺はその思いに応えてくれて、想像以上に素晴らしい納骨堂を建立してくれたのです。私たちの思いと飛鳥社寺の伝統建築への気概が重なったことで、後世に残すにふさわしい納骨堂が出来上がった、そんな気がしてなりません。

    本堂も納骨堂も、誰が見ても素晴らしいものになり、次の世代へ安心して渡せます。お参りに来られたご門徒の皆様からは「美しいお寺にしていただいて、私たちも嬉しい」といつもお褒めの言葉を頂戴します。 愛される自慢の寺を、これからも多くの方々にお参りしていただきたいと思います。

    拙寺はご門徒の皆様と手を取り合ってきた長い伝統があります。これまで通りご門徒を中心として、大事にお念仏との縁を結びたい。ご門徒の笑顔が今はなによりも幸せです。

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清水山 萬徳寺

【浄土真宗 本願寺派】
山口県平生町

平成二一年 納骨堂新築工事
平成二三年 本堂新築工事
山門新築工事
鐘楼修復工事
平成二六年 庫裏新築工事

住職インタビュー

ご住職 清水 信次 様

住職インタビュー 本堂外観 | 正面6間・側面6間の木造入母屋造り瓦葺き屋根 流れ向拝付

住職インタビュー 本堂内観 | 内陣15帖、左右余間各10帖、外陣49帖 架構材・化粧材は桧を使用

住職インタビュー

    飛鳥社寺とのご縁は納骨堂の新築工事をお願いしたことに始まります。その仕事ぶりや出来具合の良さに心を打たれ、本堂と山門の新築工事を続いてお願いしました。

    拙寺は町を見守るような格好で高台にあります。本堂は三百数十年を永らえ、風景と一体化していました。そのため建て替えるにあたって、風景を壊すような奇をてらったものにはしたくありませんでした。以前の外観を損なうことなく、風景に溶け込む本堂を建ててもらうことを何より大事にしていただきました。材料に関しても私たちの望む最良のものを用いてくださいました。

    本堂の建て替えを決めたものの、当初はやはり不安でした。古くなっていたとはいえ、愛着のある本堂です。幾世代の人生を含め、町を見守り続けた本堂が解体されるのを見ていると、様々な思いが去来しました。

    基礎工事を終え、棟が上がり、瓦が葺かれ、新しい本堂の全体像が見えてくると、不安よりも楽しみの方が強くなってきました。日に日に進む工事は新たな息吹が吹き込まれるようで清々しく、新しいお堂への期待も膨らんでいきました。完成した本堂はこれから先の永きにわたって町を見守り続ける、素晴らしいお堂となることでしょう。

    上手くいった最大の理由は、思っていることを互いに聞き合える信頼関係が、拙寺と飛鳥社寺との間に芽生え ていたからではないでしょうか。聞き合える信頼関係の賜物でしょう、私たちのこだわりや想いを飛鳥社寺の方で自然と加味してくれ、節々に工夫をしてくださいました。その心配りが何より嬉しかった。おかげで、出来上がったひとつひとつに思い入れがあります。飛鳥社寺とだからこそ、協力し合って最良の本堂を建立することができたと思っています。

    工事に関して印象に残っていることは、棟梁はじめ職人さん方が朝から晩まで一所懸命に働かれていたことです。真夏の炎天下の中でも、誇りをもってコツコツと仕事をされている姿に頭の下がる思いをしました。私も大いに触発され、元気をいただきました。皆さん、本当によく働いてくださいました。

    納骨堂や本堂、山門など拙寺に新たな生命が宿ったのをきっかけとして、孫、親、おじいちゃんおばあちゃん、様々な世代が自然と集まれる場になればと思います。

    ご飯をおいしくいただける日常でこそ、仏教を広く伝えていきたい。お寺にできることを日々実践し、門徒の方々にお寺の存在をもっと身近に感じていただきたい。これからも歴代の住職同様、日常の中に息づく仏教を目指し精進して参ります。

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快楽山 西運寺

【浄土宗】
大分県佐伯市

平成二一年 檀信徒会館新築工事
平成二六年 薬師堂新築工事

住職インタビュー

ご住職 増村 晋也 様

住職インタビュー 会館外観 | 桁行10間・梁間7間の木造入母屋造り瓦葺き屋根 玄関は入母屋造りの妻入り

住職インタビュー 会館内観 | 座敷36帖,その他附室合計44帖架構材・化粧材は吉野杉を使用

住職インタビュー

    飛鳥社寺には、客殿─うちでは檀信徒会館を親しみを込めてそう呼んでおります─を建立していただきました。客殿は、本堂へお参りする前に心を落ち着け、身を清める役割をもっております。決して疎かにはできない大切な場所です。

    自分の代で建てるからには良質な客殿をつくりたい。冠婚葬祭に役立つだけでなく、台風や地震などの災害時に避難所となる客殿にしたい。檀家の皆さん方をはじめ、この町に暮らす次の世代へ、最善の形でバトンを渡したい。そのような想いから客殿建立を決めました。

    私の考える「良質な客殿の条件」には次の三つがありました。1.長い年月に耐える建物であること。2.国産の材料を用いてつくること。3.お寺全体の配置や大きさを考えて建物の外観・美観を整えること。飛鳥社寺はこれらの条件に真摯に向き合い、見事な客殿を建立してくれました。

    世の中の経済状況が厳しくなると、見積りの数字にとらわれて工事先を決めてしまいがちです。実際、数字上の安さだけを優先して、「お寺専門の方やなしに、地元にある建設会社に頼む方がいいんじゃなかろうか」という意見もありました。ですが、大切なことは目先の数字ではありません。建立後を見据えてモノゴトを整えていく視野の広さが必要です。時間に耐え、祈り溢れる空間をつくることが何より大切なんです。

    そのためには社寺建築を知り尽くし、腕利きの職人さんを抱える専門会社に頼まなければ無理でしょう。建立後の手入れを考えても、経験のある専門会社に頼む方が安心です。飛鳥社寺と出逢えなかったら、私が望むような立派な客殿は建たなかっただろうと思います。

    仏教に一切唯心造という言葉があります。「人間がする全ては、人間の心が造り出したもの」という意味です。建築物もまさにそうだと思います。どんなに技術が進もうと、肝心な部分は人間の真心がつくるんです。良いものをつくってほしいと願う人間がいて、その気持ちに誠心誠意、一流の技術でもって応えようとする人間がいる。その果てに、生命を宿す建物が出来上がるのだろうと思います。

    客殿が完成して丸二年が経ちます。法事などのお客様を含め、四千人以上の方にお越しいただいております。おかげさまで皆さん「居心地が良い」とおしゃってくださいます。居心地が良すぎて「もう帰りとうない」というお言葉をもらったこともあるくらいです。生命が宿る建物には、人を和ませる力があるんですね。

    客殿を含め拙寺が、人々の平安とともに時を重ねていきますように…。私の何よりの願いです。

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光明山 明正寺

【浄土真宗本願寺派】
山口県山口市

平成二六年 本堂修復工事
平成二七年 山門新築工事

住職インタビュー

ご住職 伊川 孝道 様

住職インタビュー 本堂|正面 7 間・側面 6.5 間 木造入母屋造 瓦葺屋根 流れ向拝付

住職インタビュー 四脚門|木造切妻造 瓦葺屋根

住職インタビュー

    拙寺は永正八年(一五一一年)に創建、五百年を超える歴史があり、私は第十八世の住職になります。

    本堂は天保十五年(一八四四年)に再建されてから、百七十年の歳月により、外柱の根元に傷みが出て、柱が傾いておりました。お寺の状況を相談したご門徒からは「今あるご荘厳がなくなってしまうのは寂しい」とのご意見もあり、新築工事と修復工事のどちらでお堂を再建するか、ご門徒の皆様と随分悩みました。

    飛鳥社寺に経緯を相談し、修復工事を行ったお寺をすぐに見学させていただいたことが幸いでした。実際に修復工事が行われたお堂を目の当たりにして、見学に訪れた総代一同「この仕事ならば間違いない」と、修復工事によってお堂を再建する方向へと舵を切ることになったのです。

    修復工事といっても、既存のものを活かすことは容易なことではありません。飛鳥社寺には設計段階はもとより工事途中であっても、きめ細かく要望を聞いていただきました。厚い信頼関係が築けていたからこそ、互いに知恵を出し合えたのだと思います。

    私たちは、すべてにおいて恵まれておりました。ご門徒の力強い後押しをいただいたこと。契約から工事まで、計画を順調に進められたこと。事業を無事に完了して、このように安穏な心持ちでいられることを、今もなお有り難く思っております。

    仏教の世界には「縁」という言葉があります。ご門徒の皆様の多大なるご協力、確かな技術のある職方、そして尽力していただいた飛鳥社寺。本堂に残した馴染み深い梁と新しく入れ替えた柱が一つに繋がった姿を見ていると、さまざまなご縁が修復工事を通じて結ばれているのだと、強く感じられます。

    地域の方々からの評判もよく、お参りの方が増えました。工事が終わったお寺を見たご門徒からは「きれいなお堂になってうれしい」との言葉をたくさんいただいております。古くからある柱をみて懐かしむ方、昔の思い出を語られる方などもおり、修復工事を選んで本当によかったと思います。「明正寺」と入った軒瓦を見るたびに、ほほえみがこぼれます。

    これからも地域の交流の場として、人と人とのつながりが深められるお寺でありたいと考えております。皆様にとって、気兼ねなく普段着で訪れていただけるような場所になることが、私のささやかな望みであります。

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松林山 明照寺

【真宗大谷派】
福岡県豊前市

平成二四年 本堂修復工事
平成二五年 鐘楼門修復工事

住職インタビュー

ご住職 吉田 量爾 様

住職インタビュー 本堂|正面 7 間・側面 7 間 , 木造入母屋造 瓦葺屋根 流れ向拝付

住職インタビュー 鐘楼門|四脚楼門 , 木造入母屋造 瓦葺屋根

住職インタビュー

    飛鳥社寺には、本堂と鐘楼門の修復工事を依頼いたしました。

    拙寺は平成三年の台風によって本堂に境内の杉が倒れ込み、建物が前に傾くほどの被害を受けました。応急的な修理を行った数年後、本堂の棟瓦が明らかにずれてきたことで、早急に本堂の再建に取り掛からなければならないと思い立ちました。

    数社に調査を依頼したところ、新築を勧める会社もありましたが、飛鳥社寺は私の思いを理解してくださり「修復工事でやりましょう」と、提案してくれたことが嬉かった。残せるものはできる限り大事に残すことで、連綿と続くお寺の記憶を未来へ伝えたかったのです。

    飛鳥社寺に工事を依頼してよかったことは、見積書から工事内容まで、わかりやすい計画書を提示してくださったことです。工期がこちらの予想以上に短く、密度の高い計画になっており、ご門徒への説明会、現場見学会もすぐに手配をしていただきました。見学に訪れたお寺様で、丁寧に修復されているお堂の姿を見たことが、工事を依頼する決め手となりました。

    飛鳥社寺は、耐震性を考慮した構造計画はもちろんのこと、意匠計画においても私たちの思いを汲み取ってくださいました。特に入母屋屋根の妻壁は、私の望んだ通りに整えていただき、納得の出来上がりです。

    誠実な仕事は人の心を動かします。まだ工事途中であるにも関わらず、ご門徒の皆様から「本堂だけでなく、鐘楼門もやりましょう」と有り難いご提案を受け、本堂の工事に続いて、鐘楼門の修復工事を行うことになりました。この一連の流れは、今となっては至極自然なことであったと思います。

    拙寺の鐘楼門は「鎬桟瓦」という瓦が葺かれていました。瓦師が既存の瓦から型をとって焼成し、修復前と同じ屋根瓦を復元してくださいました。おかげでご門徒の皆様も大変喜んでおられます。

    本堂や鐘楼門の柱は洗って磨き上げられたことで、百年以上も前の木材が蘇ったようです。おかげで修復前よりもお寺が広く明るく感じられるようになりました。建設当時、懸命に建てられた先人の思いを無事に引き継げたようで、私も誇らしい心持ちです。修復をしてよかったと心から思います。

    今回の工事を機に変わったことがあります。お寺で法事をされる方が増えたのです。今まで来られていなかった方々が、きれいになった本堂で法事をしたいと、訪れてくださるようになりました。これは大変喜ばしいことです。今後も親しみのある地域のお寺として、ご門徒の皆様にお参りいただけるように努めてまいります。

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太陽山 玉林寺

【曹洞宗】
佐賀県佐賀市

平成二〇年 位牌堂新築工事
平成二二年 法堂修復工事

住職インタビュー

ご住職 牧 一興 様

住職インタビュー 位牌堂 | 正面6間・側面6間の鉄筋コンクリート造宝形造り2階建一重もこし付

住職インタビュー 法堂 | 正面10間・側面8間の木造入母屋造り流れ向拝付

住職インタビュー

    太陽山玉林寺は、永徳二年(一三八二年)、無着禅師によって開山されました。北朝の後小松天皇より綸旨(※天皇の意を受けて出された文書)ならびに「玉林禅寺」の勅額を授けられ、紫衣の道場として高僧たちの修験場にもなった歴史をもちます。鍋島藩時代は、国家安全一門繁栄の祈祷所として栄えました。拙寺が歩んできた道に恥じぬよう、伽藍全体を整えることはかねてからの念願だったのです。

    飛鳥社寺へ最初にお願いした工事は位牌堂新築工事になります。

    十社ほどに声をかけ、設計と見積りを出していただきました。妥当な金額で、位牌堂という建物の趣旨をきちんと汲み取って設計してくださったのが、飛鳥社寺でした。

    飛鳥社寺の位牌堂工事の仕事ぶりを間近で見ていたのですが、妥協がありませんでした。仕事の大小に関係なく、一所懸命に取り組まれている印象を持ちました。その真摯な仕事ぶりに感心して、法堂の修復工事も飛鳥社寺へお願いしました。

    工事以前の法堂は築後三〇〇年以上経ち、葦葺きの屋根が架かっていました。屋根の痛みは特にひどく、トタン屋根で応急処置をしていましたが、修復に取りかかねばならないのは時間の問題でした。

    檀家さんから預かった浄財で法堂を修復するのです から、中途半端なことはできません。できる限り工費を抑え、最良の技術と材料で修復してほしい。拙寺は開山から六〇〇年以上続く歴史があるゆえ、修復するからといって法堂の規模を小さくするようでは歴史を汚すことになりかねません。見かけだけを装う修復はしたくありませんでした。

    「威厳と風格のある法堂を保ち、未来にわたって安心できる修復をしてほしい」というのが一番の希望でした。その希望に、飛鳥社寺は誠意と一流の技術をもって応えてくれました。

    修復工事を終えた法堂を見て、誰よりも驚いたのは檀家の皆さんです。皆口々に感謝の言葉を口にしてくださいました。中には、私に手を合わせる方もいたほどです。目に見えて美しく、祈りを宿す法堂が人の気持ちを喜ばせるのかもしれません。修復後、檀家さんの拙寺に対する愛着も増したようで、お墓参りに来られる方が増えました。嬉しい限りです。

    私の代で大規模な修復工事を行うことにはそれなりの覚悟と勇気がいりました。ですが、今はやってよかったと心から思います。修復事業を通じて、檀家の皆さんの気持ちがまとまり、次の世代へ最善の形で寺を渡せることが何よりの歓びです。

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青松山 仙床寺

【臨済宗 妙心寺派】
大分県佐伯市

平成一二年 法堂新築工事
平成一二年 山門修復工事
平成一五年 鐘楼新築工事

住職インタビュー

ご住職 田中 教道 様

住職インタビュー 法堂外観 | 正面7間・側面5間の木造入母屋造り 西面に閻魔堂を附属付

住職インタビュー 法堂内観 | 内陣12帖,左右書院各6帖,室中12帖,左右脇間各8帖柱・虹梁などはチーク材を使用

住職インタビュー

    昭和五九年の秋、第十五世として青松山仙床寺に晋山いたしました。晋山当初、法堂は痛みがひどく、いたるところから雨漏りが起きていました。正直、法堂があと一〇年もつかどうか不安でなりませんでした。それくらいボロボロの状態だったのです。

    このままでは、仙床寺はダメになってしまう。お寺の存続が懸かっていましたから、私は腹をくくり法堂を新築する決心をしました。檀家の方々と話をし、月々数千円の積み立てをしていただきながら、一〇年の歳月をかけて法堂新築工事のために準備をして参りました。

    お寺の建物には、品格がなくてはなりません。品格を放つそれ相応の法堂があれば、人々の心は自ずと宿るものです。

    建立するからには、品格を具えた法堂にしたい。そのためには、単に見積りが安い一般の建築会社ではなく、宮大工や腕のいい職人さんを抱えるお寺専門の会社に頼まなければ、品格を放つ法堂を建てることはできないだろうと思っていました。

    飛鳥社寺との付き合いの中で特に印象に残っていることは、檀家さんお一人お一人と密にコミュニケーションをとられていた姿です。法堂を建立することの根本に立ち返りながら、「お寺は専門会社に頼んでこそいいものができる」「せっかく建てるからには、後世に見せても恥ずかしくないものを建立しましょう」と熱心に説得され ていました。

    飛鳥社寺の地道な働きかけを通して、檀家の皆さんとの間に自然と信頼関係が生まれていたのでしょう。結果的に、法堂を建てていただくことになりましたから。建築技術だけではない、人間的な信頼関係が芽生えていたからこそ、飛鳥社寺にお願いをすることができたのです。

    法堂の工事を見守りながら、この建物には日本建築の技術の粋が込められていると思いました。朝から晩まで仕事に没頭する職人さんたちの姿は、まるで禅の修行僧のようでしたし、挨拶など彼らの生活態度にも感心させられること、度々でした。人間として尊敬できる職人さんたちに建ててもらって本当によかった。彼らの熱心な働きぶりが法堂の品格にも自ずと反映されていると思います。

    平成一八年夏の台風で、お寺裏山の斜面が崩れました。不思議なことに法堂の手前で土砂は止まり、大きな被害を受けずに済みました。檀家さんはじめ、皆さんの志が法堂に宿り、仏様がお守りしてくださったのかもしれません。有り難いことです。

    法堂の建立は通過点。お寺という場所が、共同体の心の拠り所となるよう精進して参ります。まだまだ道半ばです。

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本堂新築工事

蓬莱山 永国寺
本堂

【曹洞宗】
熊本県人吉市

平成29年竣工
木造,正面6.5間・側面8間
入母屋造瓦葺屋根
流れ向拝付

雲祥山 見性寺
本堂

【臨済宗妙心寺派】
熊本県熊本市

平成24年竣工
木造,正面 6.5 間・側面 5.5 間
寄棟造瓦葺屋根
流れ向拝付

萩尾山 西善寺
本堂

【浄土真宗 本願寺派】
山口県周南市

平成14年竣工
木造,正面7間・側面7間
入母屋造瓦葺屋根
流れ向拝付

城泉山 大福寺
本堂

【浄土真宗 本願寺派】
山口県岩国市

平成16年竣工
木造,正面6間・側面6間
入母屋造瓦葺屋根
流れ向拝付

岩屋山 西正寺
本堂

【浄土真宗 本願寺派】
福岡県太宰府市

平成18年竣工
木造,正面7間・側面7間
入母屋造瓦葺屋根
流れ向拝付

聖竜山 引接寺
本堂

【浄土宗】
福岡県みやま市

平成15年竣工
木造,正面5間・側面5間
宝形造瓦葺屋根

浄陽山 西福寺
本堂

【浄土真宗本願寺派】
熊本県上益城郡甲佐町

平成27年竣工
木造,正面5間・側面5.5間
入母屋造瓦葺屋根

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鉄筋コンクリート造 新築工事

上大利 納骨堂

福岡県大野城市

平成4年竣工
鉄筋コンクリート造
桁行10間・梁間4間
切妻造瓦葺屋根
中央4間宝形造
一重もこし付

宝蔵山 日天寺
法堂

【曹洞宗】
山口県下松市

平成13年竣工
鉄筋コンクリート造
桁行12間・梁間7間
入母屋造瓦葺屋根

太陽山 玉林寺
位牌堂

【曹洞宗】
佐賀県佐賀市

平成20年竣工
鉄筋コンクリート造
桁行6間・梁間6間
宝形造2階建,一重もこし付

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庫裏・会館新築工事

清水山 萬徳寺
庫裏

【浄土真宗本願寺派】
山口県平生町

平成26年竣工
木造,2階建 瓦葺屋根
建築面積76坪
延床面積128坪

光明山 明正寺
会館玄関

【浄土真宗本願寺派】
山口県山口市

平成27年竣工
木造,正面7間・側面7間
木造唐破風 銅板葺屋根
会館増築工事

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納骨堂・位牌堂新築工事

鷲羽山 光林寺
納骨堂

【浄土真宗本願寺派】
熊本県八代市

平成26年竣工
RC造,正面8間・側面3間
切妻造瓦葺屋根
流れ向拝付
納骨壇:158基

不動山 永興寺
位牌堂

【臨済宗天龍寺派】
山口県岩国市

平成28年竣工
木造,正面4間・側面3間
寄棟造瓦葺屋根
位牌棚:800基

城泉山 大福寺
納骨堂

【浄土真宗 本願寺派】
山口県岩国市

平成16年竣工
納骨壇:62基

太陽山 玉林寺
位牌壇

【曹洞宗】
佐賀県佐賀市

平成20年竣工
位牌壇:192基

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山門・その他新築工事

不動山 永興寺
薬師堂

【臨済宗天龍寺派】
山口県岩国市

平成24年竣工
木造,正面5間・側面5間
宝形造瓦葺屋根

萩尾山 西善寺
鐘楼門

【浄土真宗 本願寺派】
山口県周南市

平成14年竣工
木造, 3間1戸楼門
入母屋造瓦葺屋根

唯招山 淨福寺
四脚門

【浄土真宗本願寺派】
山口県平生町

平成25年竣工
木造切妻造 瓦葺屋根

宝蔵山 日天寺
竜宮門

【曹洞宗】
山口県下松市

平成16年竣工
下層:鉄筋コンクリート造
上層:木造
入母屋造瓦葺屋根

宝珠山 如宝寺
大師堂

【臨済宗 建仁寺派】
山口県光市

平成20年竣工
木造, 正面2間・側面2間
宝形造瓦葺屋根

青松山 仙床寺
鐘楼堂

【臨済宗 妙心寺派】
大分県佐伯市

平成15年竣工
基壇:石造, 鐘楼:木造
入母屋造瓦葺屋根

快楽山 西運寺
薬師堂

【浄土宗】
大分県佐伯市

平成26年竣工
正面1間・側面1間
木造切妻造 瓦葺屋根

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修復工事例

鷲羽山 光林寺
本堂

【浄土真宗本願寺派】
熊本県八代市

平成25年竣工
正面7間・側面7間
木造入母屋造 瓦葺屋根
流れ向拝付

修復概要

コンクリート基礎新設
耐力壁新設
構架材は傷みに応じて取替
化粧材は洗浄後,保護剤塗布
小屋組造替,瓦葺替

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光明山 明正寺
本堂

【浄土真宗本願寺派】
山口県山口市

平成26年竣工
正面7間・側面6.5間
木造入母屋造 瓦葺屋根
流れ向拝付

修復概要

コンクリート基礎新設
耐力壁新設
構架材は傷みに応じて取替
化粧材は洗浄後,保護剤塗布
小屋組造替,瓦葺替

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松林山 明照寺
本堂

【真宗大谷派】
福岡県豊前市

平成24年竣工
正面7間・側面7間
木造入母屋造 瓦葺屋根
流れ向拝付

修復概要

コンクリート基礎新設
耐力壁新設
構架材は傷みに応じて取替
化粧材は洗浄後,保護剤塗布
小屋組造替,瓦葺替

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松林山 明照寺
鐘楼門

【真宗大谷派】
福岡県豊前市

平成 25 年竣工
四脚楼門
木造入母屋造 瓦葺屋根

修復概要

コンクリート基礎新設
耐力壁新設
構架材は傷みに応じて取替
化粧材は洗浄後,保護剤塗布
小屋組造替,瓦葺替

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太陽山 玉林寺
法堂

【曹洞宗】
佐賀県佐賀市

平成22年竣工
木造, 正面10間・側面8間
入母屋造瓦葺屋根
流れ向拝付

修復概要

コンクリート基礎新設
構架材は傷みに応じて取替
化粧材は洗浄後保護材塗布
耐力壁新設
漆喰壁造替
入母屋造瓦葺屋根へ造替

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法幢山 禅昌寺
法堂/八脚門

【曹洞宗】
山口県山口市

平成19年竣工

法堂
木造, 正面12間・側面9間
入母屋造瓦葺屋根

八脚門
木造,3間2層切妻造瓦葺屋根

法堂 修復概要

小屋組造替, 瓦葺替

八脚門 修復概要

屋根化粧材造替, 瓦葺替

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弘誓山 浄信寺
本堂

【浄土真宗 本願寺派】
宮崎県小林市

平成9年竣工
木造, 正面10間・側面10間
入母屋造瓦葺屋根
流れ向拝付

修復概要

構架材は傷みに応じて取替
化粧材は洗浄後保護材塗布
耐力壁新設, 漆喰壁造替
小屋組造替,瓦葺替

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社寺を手掛ける現場から

西善寺 本堂新築工事
浄光寺 本堂新築工事
浄圓寺 本堂新築工事
萬徳寺 本堂新築工事
など

職人インタビュー

棟梁 落合 良治

職人インタビュー

職人インタビュー

    大工になることは、小さい頃からの夢でした。小学校の卒業文集に「大工になってお城を建てたい」と書いたことを今でも覚えています。

    社寺仏閣には日本建築の叡知が宿っています。大工を志したからには、その道の究極である社寺建築をやりたい。宮大工になったのは自分にとって自然な成り行きでした。

    個人住宅と社寺建築の大きな違いは、耐久性にあります。個人住宅以上の耐久性が社寺建築には求められます。何十年、何百年という期間、自然の雨風に耐える建物にしなければなりません。

    建物に耐久性を持たせる上で大切なことは、木の癖を読むことです。ひとつひとつ異なる木の癖を読み、その木の持つ癖が活きるよう使ってあげることです。そういった積み重ねを通して、建物の耐久性はグンとあがります。

    伐採した後も木は生きています。建物の一部として木が新たな命を全うできるよう、木の癖を読みとってあげることが大事なんです。

    もうひとつの違いは、建物に関わっていらっしゃる人の数でしょうか。お寺ですと、ご住職はじめ、何十、何百という檀家の皆様の想いを背負って仕事をいたします。祈りの込められたご寄進で、建物の新築・修復を行うのですから責任重大です。ですが、その責任の重さが宮大工の矜持でもあります。二百年に一度あるかないかの建立・修復に巡り合えたことを、皆様が至福に感じていただけるよう、精一杯仕事に取り組んでいます。

    宮大工の仕事はひとりじゃできません。棟梁としての大きな仕事のひとつは、何人もいる職人が自分の技を発揮できるよう、場を整えることです。人間も木と一緒。職人それぞれを適材適所に配置することで、1+1以上の力になります。

    そのためにも、棟梁としての自分は、出来上がった建物の全体像を頭にたたき込んで仕事に取り組む必要があります。段取りはもちろんのこと、今仕上げている部材が全体のどの部分にあたるのか。全体と照らし合わせて作業を進めることで、細かい配慮の行き渡る建物になります。

    社寺建築は、その歴史も建っている風土もひとつひとつ異なります。ご住職の想いも檀家さんの想いもそれぞれです。自分が携わる建物に“同じ”はありません。幼い頃から憧れていた“理想の宮大工”に近づいていることの歓びと矜持を胸に、精魂込めた仕事で皆様のお気持ちにお応えしてゆきます。

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禅昌寺 法堂修復工事
蓮光寺 本堂新築工事
浄香寺 本堂新築工事
萬徳寺 山門新築工事
など

職人インタビュー

飛鳥社寺 協力工事会社 加藤瓦工事店
瓦師
加藤 隆心

職人インタビュー

職人インタビュー

    瓦師という仕事を営んでいます。二十二歳の頃よりこの世界に入り、瓦の白地製造から瓦の施工まで手掛けるようになりました。

    建物を人間に喩えると、瓦は髪の毛でしょうか。頭を守り、顔の印象を決める大切な部分です。建物本体が持つ美しさと調和し、雨、風、熱、雪...自然がもたらす一切のものから建物を守る。それが瓦の果たす役割と考えています。

    瓦師として何より心掛けていることは、風土に合った瓦を選び、澱みのない、自然な流れの瓦葺きを実現することです。お寺の伽藍や町並みの中で、自然と納まる瓦葺きを理想の屋根の姿と考え、目指しています。

    自然と流れるよう瓦を葺くことは、簡単ではありません。経験に基づく総合的な判断が必要になります。というのも、あるべき屋根の美しい姿は、建物が歩んできた歴史や形、伽藍や風景が決めるからです。また、当時の設計者や棟梁の声に耳を傾け、謙虚な心持ちで瓦の仕様や葺き方を導き出したいと思っています。

    自然な曲線美を屋根に持たせる勘所は、細部への心配りにあります。大げさな話ではなく、五分や一寸の微妙なズレが全体に澱みを生むからです。完成した屋根全体の佇まいを予め頭に入れ、瓦一枚一枚を葺き上げていきます。全体像から逆算して施工することで、自然な曲線美を細部に宿らせることができます。

    屋根の耐久性は、瓦そのものが持つ強度にもよりますが、葺き方でも大きく変わってきます。瓦を銅線でしっかりと結び、手際よく、丁寧に葺く。表に見えない地味な作業を忠実に行うことで、耐久性は上がります。屋根にとっての一番の天敵は雨漏りですが、自然と流れる、澱みない瓦屋根であれば、雨の掃けも無理がありません。瓦屋根において美しさの追求は、耐久性の追求と大きく重なると感じています。

    お参りに来られた方が、遠くからお寺を見つめる。歩みを進め、山門をくぐり、本道に入り、仏様に手を合わせる。そこに至る間、葺き上がった瓦屋根が、参拝者のお心を騒ぎ立てることのないよう、澱みない瓦屋根でありたいと願っています。同時に、瓦屋根を通じて、社寺建築の荘厳さを引き出すお手伝いができればと思っています。

    自分たちの仕事は名前を刻む仕事ではありません。だからこそきちんとした仕事を後世に残し、皆様のお気持ちにお応えしたいと思っております。

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株式会社 飛鳥社寺

建設業登録福岡県知事許可(般-27)第65948号
一級建築士事務所福岡県知事登録 第1-60288号
本 社〒818-0115 福岡県太宰府市大字内山 513-1
TEL:092-922-7611
FAX:092-922-7530
E-MAIL:info@asukashaji.co.jp
山口事務所〒 743-0043 山口県光市協和町 4-9
TEL:0833-74-1310
FAX:0833-74-1360
E-MAIL:info@asukashaji.co.jp
URLhttp://asukashaji.co.jp/
設 立平成2年(1990年)7月
資本金1,000万円
代表取締役阿部直樹
業務内容社寺建築全般
取引銀行福岡銀行 下大利支店
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社寺建築工事実績 (平成27年10月現在・記載は五十音順)

本堂新築工事

  • 引接寺 本堂新築工事(福岡県みやま市)
  • 永国寺 本堂新築工事(熊本県人吉市)
  • 見性寺 本堂新築工事(熊本県熊本市)
  • 護念寺 本堂新築工事(熊本県氷川町)
  • 西正寺 本堂新築工事(福岡県太宰府市)
  • 西善寺 本堂新築工事(山口県周南市)
  • 西福寺 本堂新築工事(熊本県甲佐町)
  • 浄圓寺 本堂新築工事(鹿児島県鹿児島市)
  • 正覚寺 本堂新築工事(山口県周南市)
  • 浄光寺 本堂新築工事(山口県周南市)
  • 浄香寺 本堂新築工事(大分県別府市)
  • 常妙寺 本堂新築工事(山口県山口市)
  • 親蓮寺 本堂新築工事(大分県大分市)
  • 仙床寺 本堂新築工事(大分県佐伯市)
  • 善福寺 本堂新築工事(広島県大竹市)
  • 大福寺 本堂新築工事(山口県岩国市)
  • 超勝寺 本堂新築工事(山口県山口市)
  • 日天寺 法堂新築工事(山口県下松市)
  • 萬徳寺 本堂新築工事(山口県平生町)
  • 龍巌寺 本堂新築工事(山口県田布施町)
  • 蓮光寺 本堂新築工事(山口県岩国市)
  • 蓮光寺 本堂新築工事(山口県光市)

本堂修復工事

  • 安楽寺 本堂修復工事(大分県大分市)
  • 永源寺 本堂修復工事(福岡県北九州市)
  • 玉林寺 法堂修復工事(佐賀県佐賀市)
  • 光林寺 本堂修復工事(熊本県八代市)
  • 極楽寺 本堂修復工事(山口県防府市)
  • 西蓮寺 本堂修復工事(広島県廿日市市)
  • 浄信寺 本堂修復工事(宮崎県小林市)
  • 浄宗寺 本堂修復工事(広島県広島市)
  • 浄福寺 本堂修復工事(山口県平生町)
  • 乗蓮寺 本堂修復工事(大分県豊後大野市)
  • 禅昌寺 法堂修復工事(山口県山口市)
  • 如宝寺 本堂修復工事(山口県光市)
  • 萬徳寺 本堂修復工事(大分県豊後高田市)
  • 明照寺 本堂修復工事(福岡県豊前市)
  • 明正寺 本堂修復工事(山口県山口市)
  • 龍雲寺 本堂修復工事(佐賀県多久市)
  • 龍泉寺 本堂修復工事(佐賀県有田町 平成30年1月竣工予定)

納骨堂(壇)工事

  • 円光寺 納骨堂新築工事(福岡県豊前市)
  • 上大利 納骨堂新築工事(福岡県大野城市)
  • 光林寺 納骨堂新築工事(熊本県八代市)
  • 護念寺 納骨堂新築工事(熊本県氷川町)
  • 寿福院 納骨堂新築工事(福岡県新宮町)
  • 正応寺 納骨堂新築工事(福岡県那珂川町)
  • 浄福寺 納骨堂新築工事(山口県平生町)
  • 眞福寺 納骨堂新築工事(山口県光市)
  • 崇光寺 納骨堂新築工事(熊本県八代市)
  • 大福寺 納骨堂新築工事(山口県岩国市)
  • 法照寺 納骨堂新築工事(長崎県大村市)
  • 萬徳寺 納骨堂新築工事(山口県平生町)
  • 明福寺 納骨堂新築工事(福岡県筑紫野市)
  • 蓮光寺 納骨堂新築工事(山口県岩国市)
  • 永興寺 位牌堂新築工事(山口県岩国市)
  • 玉林寺 位牌堂新築工事(佐賀県佐賀市)
  • 廣澤寺 位牌堂新築工事(山口県山口市)
  • 南林寺 位牌堂新築工事(福岡県糸島市)
  • 浄信寺 納骨堂修復工事(宮崎県小林市)
  • 明覚寺 納骨堂増築工事(山口県岩国市)
  • 法讃寺 納骨堂新築工事(熊本県八代市 平成30年2月竣工予定)

庫裏・会館工事

  • 光源寺 庫裏門信徒会館新築工事(山口県萩市)
  • 眞福寺 庫裏門信徒会館新築工事(山口県光市)
  • 崇光寺 庫裏門信徒会館新築工事(熊本県八代市)
  • 大福寺 庫裏門信徒会館新築工事(山口県岩国市)
  • 明光寺 庫裏門信徒会館新築工事(福岡県福岡市)
  • 養福寺 庫裏門信徒会館増築工事(大分県佐伯市)
  • 西運寺 檀信徒会館新築工事(大分県佐伯市)
  • 西正寺 門信徒会館新築工事(福岡県太宰府市)
  • 蓮光寺 門信徒会館新築工事(山口県岩国市)
  • 明正寺 会館増築工事(山口県山口市)
  • 金龍寺 庫裏客殿木工事(福岡県福岡市)
  • 引接寺 庫裏新築工事(福岡県みやま市)
  • 圓正寺 庫裏新築工事(山口県山口市)
  • 渓月院 庫裏新築工事(山口県光市)
  • 眞福寺 庫裏新築工事(山口県光市)
  • 善福寺 庫裏新築工事(広島県大竹市)
  • 萬徳寺 庫裏新築工事(山口県平生町)
  • 蓮光寺 庫裏新築工事(山口県光市)
  • 如宝寺 会館修復工事(山口県光市)
  • 不動院 庫裏修復工事(福岡県北九州市)
  • 龍原寺 庫裏修復工事(大分県臼杵市)
  • 浄信寺 寺務所修復工事(宮崎県小林市)

山門・その他

  • 観音聖教 礼拝堂新築工事(岡山県浅口市)
  • 高祖寺 釈迦堂新築工事(福岡県北九州市)
  • 永興寺 薬師堂新築工事(山口県岩国市)
  • 西運寺 薬師堂新築工事(大分県佐伯市)
  • 如宝寺 大師堂新築工事(山口県光市)
  • 日天寺 竜宮門新築工事(山口県下松市)
  • 龍原寺 練塀新築工事(大分県臼杵市)
  • 玉林寺 山門新築工事(佐賀県佐賀市)
  • 極楽寺 山門新築工事(山口県防府市)
  • 浄福寺 山門新築工事(山口県平生町)
  • 大福寺 山門新築工事(山口県岩国市)
  • 普賢寺 山門新築工事(山口県下関市)
  • 法性寺 山門新築工事(山口県岩国市)
  • 法専寺 山門新築工事(山口県柳井市)
  • 萬徳寺 山門新築工事(山口県平生町)
  • 萬徳寺 山門新築工事(大分県豊後高田市)
  • 明正寺 山門新築工事(山口県山口市)
  • 明照寺 鐘楼門修復工事(福岡県豊前市)
  • 浄信寺 山門修復工事(宮崎県小林市)
  • 浄信寺 鐘楼修復工事(宮崎県小林市)
  • 禅昌寺 山門修復工事(山口県山口市)
  • 如宝寺 山門修復工事(山口県光市)
  • 光照寺 鐘楼新築工事(山口県光市)
  • 仙床寺 鐘楼新築工事(大分県佐伯市)
  • 萬徳寺 鐘楼修復工事(山口県平生町)
  • 萬徳寺 鐘楼修復工事(大分県豊後高田市)
  • 安養寺 慰霊堂増築工事(山口県光市)
  • 護念寺 鐘楼新築工事(熊本県氷川町 平成29年12月竣工予定)
  • 仙床寺 地蔵堂新築工事(大分県佐伯市 平成29年12月竣工予定)

神社

  • 若八幡宮 新築工事(福岡県福岡市)
  • 愛宕神社 修復工事(広島県広島市)
  • 老松神社 修復工事(福岡県大野城市)
  • 太祖宮 修復工事(福岡県篠栗町)