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真宗大谷派 明照寺

お寺の記憶を 未来へ伝えるために

お寺の記憶を 未来へ伝えるために

ご住職 吉田 量爾 様

<真宗大谷派> 松林山 明照寺 本堂改修工事
福岡県豊前市 平成二四年竣工
正面7間・側面7間
木造入母屋造 瓦葺屋根 流れ向拝付

 飛鳥社寺には、本堂と鐘楼門の修復工事を依頼いたしました。
 拙寺は平成三年の台風によって本堂に境内の杉が倒れ込み、建物が前に傾くほどの被害を受けました。応急的な修理を行った数年後、本堂の棟瓦が明らかにずれてきたことで、早急に本堂の再建に取り掛からなければならないと思い立ちました。
 数社に調査を依頼したところ、新築を勧める会社もありましたが、飛鳥社寺は私の思いを理解してくださり「修復工事でやりましょう」と、提案してくれたことが嬉かった。残せるものはできる限り大事に残すことで、連綿と続くお寺の記憶を未来へ伝えたかったのです。
 飛鳥社寺に工事を依頼してよかったことは、見積書から工事内容まで、わかりやすい計画書を提示してくださったことです。工期がこちらの予想以上に短く、密度の高い計画になっており、ご門徒への説明会、現場見学会もすぐに手配をしていただきました。見学に訪れたお寺様で、丁寧に修復されているお堂の姿を見たことが、工事を依頼する決め手となりました。

 飛鳥社寺は、耐震性を考慮した構造計画はもちろんのこと、意匠計画においても私たちの思いを汲み取ってくださいました。特に入母屋屋根の妻壁は、私の望んだ通りに整えていただき、納得の出来上がりです。
 誠実な仕事は人の心を動かします。まだ工事途中であるにも関わらず、ご門徒の皆様から「本堂だけでなく、鐘楼門もやりましょう」と有り難いご提案を受け、本堂の工事に続いて、鐘楼門の修復工事を行うことになりました。この一連の流れは、今となっては至極自然なことであったと思います。
 拙寺の鐘楼門は「鎬桟瓦」という瓦が葺かれていました。瓦師が既存の瓦から型をとって焼成し、修復前と同じ屋根瓦を復元してくださいました。おかげでご門徒の皆様も大変喜んでおられます。
 本堂や鐘楼門の柱は洗って磨き上げられたことで、百年以上も前の木材が蘇ったようです。おかげで修復前よりもお寺が広く明るく感じられるようになりました。建設当時、懸命に建てられた先人の思いを無事に引き継げたようで、私も誇らしい心持ちです。修復をしてよかったと心から思います。
 今回の工事を機に変わったことがあります。お寺で法事をされる方が増えたのです。今まで来られていなかった方々が、きれいになった本堂で法事をしたいと、訪れてくださるようになりました。これは大変喜ばしいことです。今後も親しみのある地域のお寺として、ご門徒の皆様にお参りいただけるように努めてまいります。