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浄土真宗本願寺派 成満寺

時代の流れに合わせた 境内伽藍整備

時代の流れに合わせた 境内伽藍整備

ご住職 赤松 雅隆 様

<浄土真宗本願寺派> 慈攝山 成満寺 納骨堂新築工事
熊本県熊本市 令和二年竣工
間口3間・奥行5間
鉄骨造3階建 陸屋根
納骨壇:180基

 慈攝山成満寺は、明応二年(一四九三年)、豊後国玖珠郡壇村(大分県玖珠郡九重町)に開山しました。
慶長年間に加藤清正公の招きに応じて現在地(熊本市中央区万町)に寺領を賜り、私で二十三世になります。
 平成二三年に継職後、境内地内に散在している墓地の整備を始めました。そして平成二八年四月、熊本地震に遭遇します。被害状況が落ち着いた後、倒壊した墓石を整理しているときに「今後のことを考えると納骨堂に入りたい」というご門徒の声を聞くことが多くなりました。古い既存の納骨堂はほぼ空きがなかったことから、震災を契機に納骨堂を新築する計画を急遽進めることになったのです。
 そこで旧知の間柄である、八代市にある光林寺様の納骨堂を飛鳥社寺が手掛けており、ご紹介をいただいたことでご縁が結ばれました。

 当初、古い既存の納骨堂を解体して2階建ての納骨堂を考えておりましたが、狭い敷地に建てる納骨堂では十分な基数の納骨壇が入れられないことを飛鳥社寺に相談したところ、すぐに新しい提案を用意してくれました。それは、境内地の隅にあるお手洗いとカーポートを解体。1階部分をお手洗いと駐車スペースとして、2~3階を納骨堂とすることで、既存要件が満たせる3階建ての提案でした。
 境内地整備と有効利用という観点からすると、とても合理的な内容で、限られた敷地に限られた予算で過不足のない納骨堂を新築するという、お寺の要望が反映されていました。施主として迷うこともなく、新しい提案内容で設計を進めていただき、工事に着手してから半年程で納骨堂は完成しました。
 飛鳥社寺は伝統的な木造社寺建築の設計施工を得意とするだけではなく、境内地に必要な伽藍の建築計画について精通しており、建物の構造や用途を問わず計画が出来る能力を携えていました。
 納骨堂建立という事業において初めて経験することが多い中、納骨堂経営許可に関する協議交渉や、近隣同意の取りまとめなど、納骨堂に関するあらゆる業務に尽力していただきました。飛鳥社寺にお任せして本当によかったと思います。
 納骨堂経営許可申請での事前準備のときに近隣同意をお願いしたことでご縁がつながり、納骨堂が建立した後に地域の方々からもご加入の問合せをいただきました。本当に有難いことです。
 未曾有の大災害を乗り越えるべく、今まで以上にご門徒のご要望に耳を傾けながら、時代の流れに合わせて境内整備に取り組み、地域の皆様へ開かれたお寺でありたいと考えております。